鶴ケ城天守閣(2015年9月、福島民報より抜粋)

50周年記念式典

鶴ケ城天守閣再建50周年記念式典が2015年9月19日午後1時から会津若松市の會津風雅堂で催されます。天守閣の白壁に映像を映すプロジェクションマッピング(3Dマッピング)が人気を集めそうです。

大河ドラマ「八重の桜」

記念映像の上映に続き、NHK大河ドラマ「八重の桜」の脚本家山本むつみさんが「八重の桜に込めた会津の心~道を切り拓いて生きる~」と題して講演します。

松平保久さん

また、会津若松市出身でNHK解説主幹の柳沢秀夫さん、会津松平家第14代当主の松平保久さん、室井照平市長とともに「鶴ケ城に思いをはせて」のテーマでパネルディスカッションします。 午前10時から鶴ケ城本丸で「鶴ケ城お誕生会」と題して園児の合唱、演舞などを披露します。

綾瀬はるか参加

会津若松市で会津まつり

会津若松市内では2015年9月21日から会津まつりが催されます。最終日の2015年9月23日の会津藩公行列には、「八重の桜」で主演した綾瀬はるかさんが2014年に続いて参加します。

再建以来、3500万人近くが来場

鶴ケ城天守閣には再建以来、累計で3500万人近い人が足を運び、思い出を刻んできました。

NHKの効果

天守閣の有料入場者はピークの1992年度(平成4年度)に約93万人を記録しました。その後は減少。回復傾向でしたが、東日本大震災・東京電力福島第一原発事故で落ち込みます。平成25年度には大河ドラマ「八重の桜」の効果で約91万人が訪れました。2014年度は約58万人まで減り、2015年度は上向きとなっています。

天守閣の白壁に映像
若松城天守閣郷土博物館

会津若松市は1996年度(平成8年度)に策定した史跡若松城跡総合整備計画に基づき、干飯櫓(ほしいやぐら)と南走長屋(みなみはしりながや)を復元し、屋根を赤瓦にふき替えました。 天守閣の白壁に映像を映す「プロジェクションマッピング」を催し、今春は若松城天守閣郷土博物館を全面改装しました。

「本丸御殿の復元」の声も

鶴ケ城の維持管理と運営を担う会津若松観光ビューローの渋川恵男理事長(68)は「50年、100年先を考えると、天守閣が本来の木造になったら…との夢を持つ。将来、貴重な歴史建築として国の宝になる」と語ります。本丸御殿などの復元を望む声もあり、樹木の保全策も必要で、会津若松市民ぐるみで考えるべき課題は多い。